シネマ尾道で映画を観ました。
こんばんは。
シネマ尾道は尾道に唯一残っていた尾道松竹が2001年に廃業し、2008年に市民の基金によって開設・再生された映画館です。
スクリーンは1つだけの、昔の雰囲気を残した小さな映画館です。
映画を観るのは昔から好きで、シネマ尾道にはこれまでも旅行を兼ねて立ち寄っていました。
実は映画館がある街というのも、尾道へ移住した理由にもなっています。
今回観たのは『放射線を浴びたX年後2』という、アメリカが1946年から1962年まで中部太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁の周辺において行なった100回以上の核実験の影響を追ったドキュメンタリー作品。
▼『放射線を浴びたX年後2』
有名な第五福竜丸については歴史の教科書に載っていたので知っていましたが、当時996隻のマグロ漁船が放射性物質の影響を受けており、日本列島にも放射性物質を含んだ雨が降ったことが社会問題になっていたとは、この映画を観るまでは知りませんでした。
一番驚いたのは、核実験の繰り返していたアメリカは太平洋上の放射性物質の拡散する状況を毎日モニタリングをしていたわけですが、その範囲が日本上空に達していただけではなく、アメリカ本土にも達していたことです。
自国民が放射性物質の影響を受けることを分かっていながらも、核実験を繰り返していたということが信じられないのと、改めて、核兵器や放射性物質の恐ろしさを考えさせられた作品でした。